金属秩序NiAs型構造を持つニクタイド化合物HfMnSb2の合成とフラストレート磁性
NiAs型構造は、NaCl型構造と並んで固体化学における代表的な結晶構造として知られているものの、金属秩序を持つような物質は16族元素をアニオンとして含むカルコゲナイド化合物にほとんど限られていました。我々は、この概念を15族元素をアニオンとして含むニクタイド化合物に拡張し、新物質HfMnSb2の合成に成功しました。興味深いことに、HfMnSb2はこれまで知られていたNiAs型ニクタイドとは異なり(例えばMnSbは強磁性を示す)、非自明なコニカル磁気秩序を示すことを発見しました。これは、金属の層状秩序に伴い構造が二次元化したことに由来すると考えられます。
擬一次元構造を持つ新規ニクタイド化合物La3MBi5 (M = Ti, Zr, Hf)の合成と物性
MnSb2Te4における層間強磁性相互作用の実現と磁性トポロジカル半金属の可能性
本質的な酸素欠損層を利用した新型イオン伝導体の開発